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ThinkTank対談

新しい技術革新の開発

Vince Balistrieri - 商業・新聞担当ゼネラルマネージャー兼エンジニアリング担当ディレクター

エンジニアリング業務の成功は、孤立した企業では生まれません。Vince Balistrieriが、QuadTechとNewsprinters (イギリス) の協力による新聞印刷の新しい革新的テクノロジー開発・試験について語ります。

TT—Newsprintersについて、それから、Newsprintersとどのような関係を築いたかについてお教えください。具体的にはどんなことをなさいましたか?

VB—Newsprintersは世界で最も技術的に進んだ新聞印刷会社のひとつです。高度な自動化と標準化が行われており、低い運営コストと高い印刷品質が維持されています。当社の新聞印刷用カラー制御システムAccuCam™の発売時には、ベータテストの参加に同意していただきました。AccuCamの最初のリリースでは、当社独自技術の分光センサーテクノロジーを用いた閉ループ画像ベースのカラー制御を提供しています。これが、今後のシステム拡張のプラットフォームとなり、自動化の価値も高まります。Newsprintersは当社の開発パートナーとなることに同意し、Newsprintersの実際の稼働に最も価値をもたらすような機能や特徴を見出し、試験を行うのに協力していただきました。最終製品を購入することは義務づけられていませんでしたが、Newsprintersはこの製品開発の最も重要な要素でした。革新的なテクノロジーを開発しようとするときに、最先端の技術やプロセスで業界をリードしているパートナーの協力を得るのは、非常に助けになりました。双方にとって大きなメリットがあったのです。

TT—最先端の印刷機やプロセスをすでに持っているパートナーと協力する際に、何か障害はありませんでしたか? Newsprintersのような会社とは違って、リソースをあまりもたない印刷会社を、無視してしまうようなソリューションになってしまうことはありませんか?

VB—最先端の開発パートナーをもつことは重要ですが、当社のインプットは1社だけに限定しないことも重要です。QuadTechでは、世界中のあらゆるタイプや規模の新聞印刷会社に向けてソリューションを提供してきた、長期にわたる実績のデータがあります。「お客様の声」メソッドを用いて市場の要求を特定する、という厳格な新しい製品開発プロセスを使用しています。その知識を用いて、より幅広い新聞市場に具体的で実質的な価値を提供するソリューションを構築できるようにしているのです。Newsprintersが、価値構築の新しい方法の理解を支援してくれています。当社の目標は、無駄を削減して印刷品質を改善し、労力を抑えることに関心があるすべての新聞印刷会社が、このテクノロジーでメリットを得られるようにすることです。

TT—新製品を開発する際に顧客やユーザーの意見を得るというのは、特に新しいことではありませんが、Newsprintersとのプロジェクトでは、何が違ったのでしょうか?

「革新的なテクノロジーを開発しようとするときに、業界をリードしているパートナーの協力を得るのは、非常に助けになりました。」

VB—私たちは新製品開発にあたって非常に構造的なアプローチを適用し、「お客様の声」テクニックは、開発しているソリューションの要件を特定するのに最も重要なものです。また親会社であり世界で技術的に最も進んだ商業印刷会社のひとつであるQuad/Graphicsから得た多大な洞察も、印刷会社にとっての価値を知ることに寄与しています。当社には、Newsprintersのような顧客・顧客候補とのパートナーシップに加え、Quad/Graphicsを当社の「実験室」として使えるという、我が社ならではの利点があります。通常、顧客からの意見はプロジェクトの最初に入ってきます。この場合、最初の要件設定段階から試験・実装段階まで、ユーザーとずっと関与し続けることになります。製品開発プロセスの最初から最後までずっと、コンスタントなフィードバックが得られることにより、Newsprintersのニーズと当社の価値提案とを整合させることができるのです。QuadTechとNewsprintersは、未来の新聞印刷に対するビジョンを共有していると私は思います。

TT—Newsprintersは明らかに、この開発・試験を実施するために、材料や労力、リソースに対してある程度の投資を行わなければならないわけですが、Newsprintersではどういうメリットを引き出しているのでしょうか?

VB—世界的な景気後退の中で、研究開発に対する投資を増やしている企業はほとんどありません。むしろ、多くの企業が削減しています。QuadTechのビジョンは業界の技術革新リーダーとなることであり、困難な時期であっても、このビジョンを維持しています。当社とNewsprintersの両方にとって、業界の最高の知恵を出し合って協力することは非常に役立っています。Newsprintersにとっては、運営に優れた価値をもたらすソリューションを明確にするのに役立ち、しかもテクノロジー実現の研究開発に多大な投資を行う必要はありません。技術そのものだけでなく、既成のしくみの成り立ちをを全く変えてしまうような技術革新を生み出す共同作業を行う中で、人と人との自然な関係も育ちます。Newsprintersの人々は、その経験、プロセス、社風をよく知っています。QuadTechの社員もまたしかりです。両社にとって、画期的なアイデアや理解の交流は非常に有意義なことです。

TT—自社の開発プロセスを、開発パートナーや顧客に知らせてしまうことで、リスクはありませんか?試験がうまくいかなかった場合、信頼を失ってしまうことになりませんか?

VB—技術革新は容易なことではなく、リスクなしにはあり得ません。リスクなしにできることなら、誰でもやるでしょう。それはもはや技術革新とは呼べません。当社のエンジニアリングチームがいかに問題やニーズにアプローチしているかを知る顧客候補は誰でも、当社の社員やメソッドに感銘を受けるでしょう。Newsprintersのようなベータテストサイトでは、市場に出せる準備ができている完成品を持ち込むわけではありません。私たちはアイデアを持ち込み、先方は私たちと協力してソリューションを生み出すわけです。両社ともそれを理解し、目標を共有しています。協力し合って、開発プロセスにつきものの障害や後退を乗り越え、最終的なサクセスを共有しているのです。協力しあって努力を続けていく中で、信頼を失うというリスクは非常に小さいと思います。信頼を失うのは、自分が信頼に足る者でなかったときだけです。リソースを投入し、市場に送り出す革新的製品をもたらすために真摯に働いているなら、それは顧客との関係を強めこそすれ、逆の結果にはなりません。

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